通番 | 3057 | 報告書番号 | 2005-中部-M001 |
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情報区分 |
保全品質情報 |
報告書状態 | 最終報告 |
事象発生日時 | 2005年 05月 27日 08時 10分 | 事象発生日時(補足) | (発見) |
会社名 | 中部電力株式会社 | 発電所 | 浜岡発電所3号 |
件名 | 給水注入逆止弁(A)の点検について | ||
国への法令報告根拠 | なし | 国際原子力 事象評価尺度(INES) |
評価不要 |
事象発生時の状況 |
第13回定期点検における調整運転のため、平成17年5月25日14時50分より原子炉を起動し、5月27日7時15分から原子炉圧力約7MPaにおける点検を行ったところ、給水注入逆止弁(A)(3B21-F060A)のボンネットフランジ(弁蓋と弁箱の接合部)から極微量のにじみが認められたため、当該弁の点検修理を行うこととした。 このため、5月27日18時45分より原子炉の停止操作を開始し、同日22時02分原子炉を停止して、点検修理を行った。 点検修理完了後、5月29日18時より原子炉を再起動し、5月30日10時09分から原子炉圧力約7MPaにおける点検を行い、当該弁ボンネットフランジ部からのにじみがないことを確認した。 |
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事象発生箇所 |
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原因調査の概要 |
(1)点検修理の方法 今回確認されたにじみに対する点検修理は、ボンネットフランジのリップ部を溶接(リップ溶接)することにより実施した。当該弁は、ボンネットフランジからの微小リークに対しては、溶接修理を行うよう予めリップ部を設けている。また、リップ溶接は4パスの溶接(メーカ標準)により設計環境条件(温度:302℃、圧力:約8.62MPa)を満足するものである。なお、修理にあたっては、所定の資格を有する者が行うとともに、当社保修員の立ち会いのもと実施した。 (2)溶接部健全性について 溶接部の健全性について、初層及び最終層を浸透探傷検査(PT)にて、確認した結果、異常な指示は認められなかった。また、溶接の肉盛り厚さを測定し、規定以上の厚さを有していることを確認した。 また、原子炉再起動後、原子炉圧力約7MPaにて当該弁を点検した結果、にじみ等の異常は確認されなかった。 |
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事象の原因 |
原子炉起動時の温度変動による弁蓋・弁箱とボルトとの熱膨張・収縮の追従差により、一時的にガスケットの面圧が低下し、にじみが発生したものと推定される。 |
原因分類 | その他>その他 |
事象の種別 |
時間依存性のない事象(偶発事象を含む)
火災に該当しない事象 |
再発防止対策 |
(1)運転中の監視 今後は、通常実施している巡視点検(1回/週)により、当該弁の健全性について確認していく。 (2)弁の点検 当該弁については、点検計画に基づき次回定期点検(第14回定期点検)にて分解点検を実施することとしており、その際、ボンネットフランジのシール面の状況について確認する。 |
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水平展開の検討 |
要
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添付資料 |
概略系統図 添付3 給水系系統概略図(40KB) 状況図 添付4 修理方法概要図(44KB) 状況図 添付5 修理結果(87KB)
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プレスリリース |
発生時運転モード | 起動 | 発生前の電気出力 | 0[MW] |
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発見の方法 | 作業・点検 | ||
発電所への影響 | 手動停止 | ||
発電停止時間 | 0時間 0分 |
外部への放射能の影響 | なし | ||
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保安規定違反 | なし | ||
検査指摘事項の 深刻度(SL)判定結果 |
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運転上の 制限外への移行 |
なし | ||
自動で作動した安全系 | なし | 手動で作動した安全系 | なし |
同発電所で発生した 同様事例 |
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その他 |