通番 | 3271 | 報告書番号 | 2005-東京-M017 |
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情報区分 |
保全品質情報 |
報告書状態 | 最終報告 |
事象発生日時 | 2005年 07月 20日 | 事象発生日時(補足) | ひび確認 |
会社名 | 東京電力株式会社 | 発電所 | 柏崎刈羽発電所5号 |
件名 | ハフニウムフラットチューブ型制御棒の外観点検で確認されたひびについて | ||
国への法令報告根拠 | なし | 国際原子力 事象評価尺度(INES) |
評価不要 |
事象発生時の状況 |
5号機は定期検査中のところ、平成17年7月20日〜21日,ハフニウムフラットチューブ型制御棒4本の外観点検を実施した。 点検において,変形,磨耗,腐食等は認められなかったが,4本全ての制御棒で4箇所のガイドローラ部にひびが確認された。 |
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事象発生箇所 |
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原因調査の概要 |
平成15年に福島第二3,4号機(以下2Fー3,4)の制御棒外観点検でローラ部等に照射誘起型応力腐食割れ(以下,IASCC)と考えられるひびを確認しているが,「ひびが存在している状態でも,十分な健全性を有しており現時点で取替等の措置をとる必要は無いものと評価」されている。 このため当該制御棒について2Fー3,4の制御棒との構造,照射量等の比較を実施するとともに,製造記録の調査,運転中の健全性評価を実施することにより,ひびはIASCCによって発生したものであり,健全性に影響を与えないことを確認する。 |
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事象の原因 |
今回の柏崎刈羽5号機の制御棒で確認されたひびは, (1)5号機の制御棒が福島第二3,4号機と,ローラ部の基本構造及び材質が共通であること (2)中性子照射量(2サイクル照射)並びに使用されていた炉水の水質状況も同等の範囲であること (3)ひびの部位も福島第二3,4号機の制御棒と同じであること (4)製造記録の調査の結果問題はなかったこと (5)疲労による破損ではないと評価されたこと 等から,原因は照射誘起型応力腐食割れと考えられる。 |
原因分類 | その他>その他 |
事象の種別 |
時間依存性のある劣化事象
火災に該当しない事象 |
再発防止対策 |
当該事象については,制御棒の機能の健全性に影響を与えるものでないことから,特段再発防止対策について必要はないものと考えるが,今後当該部のひびを抑制できる方法があれば採用の有無について検討していく。 尚,ひびに関する情報を収集・共有し,制御棒の品質向上につなげることは,原子力品質活動の一環として望ましいと考えられることから,当該制御棒の外観点検について取出しまでの期間継続して適宜実施する。 |
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水平展開の検討 | 不要 |
添付資料 | |
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プレスリリース |
発生時運転モード | 冷温停止 | 発生前の電気出力 | 0[MW] |
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発見の方法 | 作業・点検 | ||
発電所への影響 | なし |
外部への放射能の影響 | なし | ||
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保安規定違反 | なし | ||
検査指摘事項の 深刻度(SL)判定結果 |
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運転上の 制限外への移行 |
なし | ||
自動で作動した安全系 | なし | 手動で作動した安全系 | なし |
同発電所で発生した 同様事例 |
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その他 |