通番 | 6 | ||
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文書発行日 | 2005年05月06日 | ||
対象プラント |
アメリカ : サスケハナ 1 |
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件名 | 水密でない機器ハッチの床プラグ及び/もしくは床ドレンの閉そくによる安全系機器の内部冠水 | ||
出典(資料番号) | NRC Information Notice 2005-11 | ||
原文URL | |||
内容 |
サスケハナ1号機で原子炉冷却材浄化系脱塩塔を逆洗した時、約5.7m^3の汚染水が逆洗受タンクからオーバーフローした。原子炉建屋の床ドレンは逆洗受タンクから流出した樹脂および床ドレン配管内の錆により閉塞して汚染水が階下に流出し、水密タイプでない機器ハッチの床プラグを通って区分IIの炉心スプレイ系及び高圧注水系機器室に流入し、同室は約5cm冠水した。 この事象は、複数のECCS機器が機能喪失する可能性を示唆している。機器ハッチの床プラグの設計が安全解析の記述等に適合するか再検討し、必要な処置を講ずる必要がある。 また、床ドレン系による排水が要求されている場合、安全解析等で想定されている排水性能が確保されていることを定期的に確認する必要がある。 |
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添付資料 | なし |
BWR | 国内のBWRでは、安全系機器室の機器ハッチ/床プラグの開口周囲に堰等が設けられていること、溢水事象は漏えい検知系により早期に漏えいが検知できること等の設計上の考慮がなされていることから、新たな対応は不要。 |
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PWR | 国内のPWRでは、安全系機器室の天井には機器ハッチ等が設置されていないこと、若しくは安全系機器設置床面には水が溜まらない設計となっていること、建屋の最下層には漏えい検知器が設置されており早期に漏洩を検知できること等から、新たな対応は不要。 |